司法書士のお仕事の話
今日は、不動産の書類を登記所に提出するお仕事の話をしようと思います。
不動産はとても高価なものなので、名簿のようなものが法務局に備えてあります。
それを登記簿といいます。不動産を買って、登記所に登録の申請をすると、
この登記簿に名前が載ります。そして、その時に権利書が法務局からもらえます。
次に売る時には、①登記簿に名前が載っていること②権利書を持っていることで、買主は安心して、不動産を買えることになります。)(ひとまず偽造等の話は置いておきます)
こうやって国が管理をすることによって、一生に一度の買い物といわれる不動産を安心して買えるわけです。
では、司法書士は何をしているのかというと、買主さんと売主さんから書類を預かって申請書を作って法務局に書き換えの申請を行うという仕事をしています。
ただ、これだけだと、自分たちでもできるじゃないか?と思いますよね。
司法書士の最大の役割は何かと言うと、、、、
買主さんは、「不動産の名義書き換えが先!お金はそれを確認してから払う!」
売主さんは、「お金をもらうのが先!不動産の名義書き換えは後!」
という具合に、お互いに譲らないわけです。
そこで、司法書士の登場です。名義書き換えに必要な書類を全部預かります。つまり、申請すれば、買主さんの名義になる状態を確保します。
そして、買主さんに言います「登記を入れれば名義書き換えができる状態です。だから、お金を先に支払ってあげてください」
こうすることで、無事に名義書き換えができるわけですね。
名義書き換えと言ってもいろんな法律が関わってきますので、その専門知識を持っている司法書士だからこそ言えることなんです。「先にお金を払ってください」って。
名義書き換えができなければ、買主さんは、お金は払ったけど不動産を自分のものにできないという最悪の事態になりますからね。